メインパントリーの斜め向かいのキッチンの入り口付近にサブパントリーと呼んでいる家具が置いてあります。
本来であればサブがなく、メインパントリーにすべてが収まってくれるのが理想と言えば理想ですが、スパゲッティーやお酒のボトル、ミキサーのような背の高いものや、たくさんあるキッチンタオルをざっくりと大きなカゴに入れて置く場所がパントリーにはないため、こちらの家具をサブパントリーとして使うことに。
パントリーの整った状態を保つためには欠かせないサブです。
サブパントリーはキッチンの入り口にあることから、動線的に観葉植物のお手入れ用品を置くのにも理想なスペースです。ジョウロや霧吹き、剪定用のハサミなど、ここにあると毎朝の植物のケアが楽になりました。
ちなみに肥料やスコップ等は食べ物関係のものが置いてあるここに置くのに違和感があるのでキッチンのバルコニーに置いています。毎日使わないものなので外でも十分。
サブパントリーはだいぶ前に作ったDIY棚ですが、以前は白だったのを、パントリーやダイニングとキッチンを間仕切る壁と同じダークグレーに塗り直し、厚めのナラの集成材を天板として上にのせてアップグレードしました。
英語で言うbutchers blockをイメージした厚めの天板のその姿は重みがあり、存在感もあり、安定したような印象を与えてくれます。そしておかげさまで表情も深まりました。
Butchers block とは海外のキッチンでは人気アイテムです。
元々、肉屋さんが使っていた集成材でできた厚みのあるまな板のことを言います。その重圧感や素材感、木の味わい深さから、一般家庭でもキッチンのカウンターとして、またはワゴンやアイランドに人気が出るようになりました。
元々はカントリースタイルといった強いイメージがありましたが、今ではモダンなキッチンでも広く使われています。メタルやガラスと合わせたりしても素材のコントラストが楽しめて素敵です。
海外では、ステンレスや石(大理石等)のカウンターより安価でもあることから取り入れやすいのもあるようです。
ただ、デメリットとしてはやはり木材なので水回りでは要注意。お手入れももちろん、ステンレスや大理石等に比べてはかなり必要なこと。
そんなことから、水回り以外の場所に使うこともよくあります。
我が家ではメインパントリーとサブパントリーの両方で厚さ30mmの集成材をカウンターとして使いました。
そのままでは痛みやすいので、オイルを塗って表面を軽く保護しながら、マットの質感を楽しめるように仕上げました。
サブパントリーが今の姿になる前までは棚板と同じ16mmの天板をのせていたので厚めの集成材をのせてらかなり印象が変わりました。「家具の上の天板」から「カウンター」 へとレベルアップしたような気分です。
今思うとやや頼りなかったDIY家具がこのようにリメイクされて自分の中では少しは付加価値が上がったような。簡単DIYから始まった家具をどんどん成長させるのもなかなか楽しいですよ。
10年以上前に作った棚ですが、年月が経つにつれますます味わい深くなっていくことを期待しています。
いつか、40年後とか、「21世紀の初めぐらいの、ヘザー ブラッキンによるヴィンテージのサブパントリー」と言われるかしら?
そうなるよう、どこかにこっそり、サインを入れたりして。
なんて自惚れている今日この頃です。
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